今回は自宅で焙煎を始めたいと考えている方にお伝えしたい内容です。
まずはコーヒーに関する経験値をお伝えします。
・コーヒー豆焙煎(2019年2月~)
今まで自宅でおよそ40,000gを焙煎。
回数にして200回~400回は焙煎をしました。
これまでの経験からお話しします。
自宅でコーヒー豆を焙煎するとなると様々な器具があって、
価格も安いのから高いのまでピンキリです。
手網とか
手回し式とか
家庭用焙煎機とか
1000円から50000円まで幅は広いです。
一方で失敗もしたくない
買い替えもしたくない
アウベルクラフトをおすすめします。
読むメリット
- アウベルクラフトを選ぶメリットがわかる。
- 焙煎時の注意点がわかる。
- 焙煎方法がわかる。
- 選ぶべきコーヒー豆がわかる。
自宅でコーヒーの焙煎を始めたい方はまずこちらをご覧ください!
それでは解説していきます
コーヒーの焙煎器は手回しがおすすめな理由
そもそもなぜ多くの焙煎器具がある中で、
手回し式焙煎器がおすすめなのか解説します。
- 疲れにくい
- 煎りムラしにくい
- 焦げにくい
簡単にいってしまえば、取り扱いや焙煎などが簡単だからです。
理由1:疲れにくい
まず挙げられる理由として、
とても疲れにくいということ。
火力を見ながら回しているだけで焙煎を楽しめます。
手網式の焙煎機であれば10分から20分の間、100g~200gを振り続けなければなりません。
かなりしんどいです。
疲れにくい=長続きします。
理由2:煎りムラしにくい
焙煎後の豆の仕上がりがとてもきれいです。
煎りムラが起きにくいです。
手回し式のコーヒー焙煎器は撹拌能力が極めて高く、
火力を強め過ぎなければ均一な仕上がりになります。
理由3:焦げにくい
焦げにくいのも大きな利点の一つです。
前述の撹拌能力の高さが大きな理由です。
均一に火が通るので、焦げてしまうということはなかなか起きません。
また後述しますが、タイプによってはチャフを落とすことができ、焦げの原因をなくすことも可能です。
もちろん火力を強めすぎると焦げるのは当然ですが、
一定の火力に設定し同じスピードで回し続けることで焦げは避けることが可能です。
コーヒーの手回し式焙煎器はアウベルクラフトがおすすめ
手回し式の焙煎器は山ほど種類がありますが、
私のおすすめはアウベルクラフトです。
最強だと思います。
その理由はこちら。
- チャフを剥がせる。
- 撹拌能力が高い。
- ユーザーが多い。
おすすめの理由1:チャフをはがせる
焙煎しながらチャフをはがすことが可能です。
これが付着したままだと、豆が焦げる可能性が高まります。
もちろん生豆を水洗いでチャフをはがすことが可能ですが、
アウベルクラフトの場合はメッシュが粗めなので、チャフがカゴから出やすくなっています。
掃除が多少面倒ではありますが、
コーヒー豆が焦げるよりはマシです。
チャフを剥がしながら焙煎できるのは大きな利点です。
続きを見る
コーヒーの焙煎時のチャフとは?処理方法も紹介します。
おすすめの理由2:撹拌能力が高い
手回し式焙煎器の中でも撹拌能力は極めて高いと思います。
その理由はカゴの形状が四角くなっているためです。
他の焙煎機はカゴの形状が円筒のタイプが多く、
撹拌されているのか疑問です。
撹拌能力が高いと仕上がりが均一になり、
煎りムラが起きにくいです。
おすすめの理由3:ユーザーが多い
ユーザーが多く焙煎に関する情報を多く集めることも可能です。
実際にアウベルクラフトで焙煎してコーヒー豆を販売されている方もいます。
ユーザーが多い=信頼性が高いことでもあります。
アウベルクラフトの手回し式焙煎器の注意点
上記のような利点がある一方で注意点があります。
注意点1:メッシュが粗いと豆が落ちる
メッシュが粗い場合はチャフを落とせる一方で豆が飛びててしまいます。
毎回焙煎時に飛びてしまいます。
(200g焙煎して20粒ほど。)
スクリーン(豆のサイズ)を均一にするという点においては
むしろ利点であるかもしれません。
ですが、豆が飛び出てしまうのが難点です。
注意点2:状態を把握しにくい
ものによっては豆の状態を把握しにくいです。
焙煎中に生豆が
何色で、どんな様子であるのかを
確認することは大切です。
ただ、網ではないタイプの手回し式焙煎器だと
色合いやハゼ音の確認が困難だと思います。
アウベルクラフトは確認しやすいですが、
色味が若干わかりずらいです。
注意点3:チャフを剥がせる
チャフを剥がせることが焦げを防ぐことができると書きましたが、
これが難点でもあります。
というのも、キッチンの掃除が多少面倒です。
こんな感じでチャフが多く舞います。
そのため、私の場合はキッチンを掃除するタイミングで焙煎をしています。
(面倒なかたは焙煎前に水洗いでチャフを取り除くことをおすすめします。)
(こちらも併せてご確認ください。コーヒー生豆を水洗いするとこうなった!焙煎まで解説します。)
アウベルクラフト手回し式焙煎器を使った焙煎方法
さてここから焙煎方法の解説をします。
詳しくはこちらで解説しています。
-
コーヒー豆の焙煎方法を解説。【これを意識すれば失敗しない!】
続きを見る
段階1:ドライフェーズ
はじめの段階はドライフェーズと呼ばれ、豆の水分を抜いていきます。
私の場合、始めは弱火でじっくり温めていきます。
回すスピードは2秒で1回転するくらいの速さです。
7分くらいで黄色~茶色になるようにします。
(場合によっては強めにしても大丈夫ですが、中火以上にはしないでください)
段階2:メイラードフェーズ
豆の色がこのように黄色~茶色になり、香ばしい香りが漂ってきたら
回すスピードを少し早めにします。
2分ほどしたら一瞬強火に上げてさらに早く回します。
すると「ハゼ」と呼ばれる破裂音が聞こえます。(最初のハゼを「1ハゼ」と言います。)
この音がしたら弱火に戻します。1分くらい続きます。
*浅めが好きなかたは1ハゼが終わったら火を止めて豆を冷却してください。
1ハゼ時 → ライトロースト
1ハゼピーク時 → シナモンロースト
1ハゼ終了時 → ミディアムロースト
1ハゼ終了時から1分後程度 → ハイロースト
段階3:煎り止め
1ハゼ終了時から3分後くらいに今度は「ピチッ」という音がし始めます。
これは「2ハゼ」と呼ばれます。
*ここまでくるとかなり苦めです。苦めが好きな方は2ハゼが始まったら豆を冷却してください。
2ハゼ時 → シティロースト
2ハゼピーク時 → フルシティロースト
2ハゼ終了時 → フレンチロースト
2ハゼ終了時から1分後程度 → イタリアンロースト
4日以上休ませる
自分の好みの焙煎度で止めたら、
ドライヤーもしくはうちわで豆を一気に冷却して保存容器にいれましょう。
手で触っても熱くないくらいまで冷まします。
焙煎直後は煙っぽい味がするので4日後くらいが飲み頃です。
大切なのは強火にしないことです。すぐ焦げます。
正直なところ、上記のやり方で焙煎すれば
「おいしく飲める」レベルのコーヒーは簡単にできます。
手回し式焙煎器におすすめのコーヒー生豆
最後におすすめの生豆をご紹介します。
生豆にかんしてはこちらで解説しています。
-
コーヒー生豆のおすすめは通販!高品質の生豆が安く少量で買えるサイトをご紹介!
続きを見る
生豆1:ケニア
ケニア産の生豆はおすすめです。
その理由はスクリーンが大きい傾向にあるからです。
普通の豆と比較してもその大きさがよくわかります。
スクリーンが大きいことで豆が飛び出ることが極めて少なくなります。
標高が高いので水分を多く含んでいます。
序盤は中火程度で4~7分くらいでドライフェーズが終わるように水分を抜くと良いでしょう。【おすすめの焙煎度】
ハイ~フルシティ
生豆2:コロンビアウォッシュド
次にコロンビア産がおすすめです。
というのもコロンビアはウォッシュドと呼ばれる精製法が一般的で
これによってシルバースキンがすでに多く取り除かれています。
「コロンビア・スプレモ」という銘柄がおすすめです。
これによって味が大きく変わります。
ナチュラルと呼ばれる天日干しの製法と比べてみると
シルバースキンがないことがわかります。
これによって焦げを防ぐことが可能です。
またチャフが飛び散ることもないので掃除は不要です。
火力の調整に敏感に反応するイメージです。
また水分を多く含んでいるのでゆっくり加熱して水分を抜いていきましょう。【おすすめの焙煎度】
ハイ~フルシティ
2ハゼが始まる直前に止めるといい感じです。
生豆3:カリブ海系の生豆
最後にカリブ海系の生豆がおすすめです。
理由は焙煎のしやすさにあります。
一般的に産地の標高が高くなると焙煎は難しくなるといわれています。
ですが、他の比べるとカリブ海系の生豆の産地は標高が低いです。
私がここで「焙煎しやすい」というのは、
カリブ海系の生豆は豆の変化がわかりやすく
仕上がりがとてもきれいになるからです。
浅煎りですっきりとしたバランスのある味わいになります。
カリブ海系の生豆の焙煎で失敗したことほとんどありません。
(失敗は一度だけで、あえて深煎りにしたときのみです。)
火力の調整に敏感に反応するイメージです。
変化がとても分かりやすいので、火加減は注意してください。【おすすめの焙煎度】
ミディアム~ハイ
1ハゼが終わってから数分後に止めると良いでしょう。
まとめ
初心者の方、自宅でコーヒー豆の焙煎をしたいという方には
アウベルクラフトがおすすめです。
1年以上使っていますが、不便も感じないですし
焙煎してて楽しいのがおおきな特徴ですね。
今回は以上です。