今回はこのような疑問に答えます。
まずはコーヒーに関する経験値をお伝えします。
・コーヒー豆焙煎(2019年2月~)
・コーヒーロースタリー開業予定(2021月3月)今まで自宅でおよそ40,000gを焙煎。
回数にして200回~400回は焙煎をしました。
私はまだGIESENは使ったことはありませんが、焙煎機の検討の際に輸入代理店とお話しした経験もあり、使用しているお店のコーヒー多く飲んできました。
今回はこれらの経験と、TwitterやInstgramなどの情報からも集めましたのでGIESENが気になっている方は必見です。
読むメリット
- GIESEN焙煎機の基本スペックがわかる。
- GIESEN焙煎機の特有な機能がわかる。
- GIESEN焙煎機を導入しているお店がわかる。
それでは解説します。
GIESEN 焙煎機の基本スペック
まずGIESEN焙煎機のスペックについて解説します。
世界基準ともいわれている
GIESENは焙煎の世界大会でも使用されている焙煎機であるがゆえに世界基準の焙煎機とも称されます。
こちらは2017年のWorld Coffee Roasting Championshipでの様子ですが、ここにある焙煎機はすべてGIESENを使用しています。
オランダ製の焙煎機
GIESEN はオランダ製のコーヒー豆焙煎機です。
との記載がある記事が多く見られますが、情報元が見当たりませんでした。
海外特有の蓄熱性の良さ
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GIESENの特徴の一つに挙げられるのは蓄熱性の良さです。
蓄熱性のメリット
- 季節に左右されず、安定した焙煎が可能。
蓄熱性が悪いと窯の温度が安定せず、焙煎のクオリティにばらつきがでてきます。
海外の焙煎機は蓄熱性が特に優れているようで、GIESENも例外ではありません。
4種類のサイズ
1kg~45kgで窯のサイズは4種類あります。
- W1(1kg)
- W6(6kg)
- W15(15kg)
- W45 (45kg)
(日本の輸入代理店:GIESEN JAPAN HPより)
海外ではこれ以上のサイズもあるようですが、日本の輸入代理店では上記のサイズがリストアップされてます。
半熱風式
GIESENは半熱風式の焙煎機です。
半熱風式とは豆が投入されているドラムを外からバーナーで熱しつつ、熱風をドラム内に送り豆を焙煎する方式です。
ほかのメーカーは?
- FUJI ROYAL
- PROBAT
- Diedrich
など多くの 焙煎機は半熱風式ではありますが、メーカーによってもちろん焙煎機の構造が異なるのでまったく同じではありません。
GIESEN PROFILER
(GIESEN HPより引用)
独自のプロファイルソフトを使用します。
他の焙煎機はArtisanと呼ばれるソフトを使用していますが、GIESENは独自のソフトウェアを使っています。
これが後述する全自動焙煎を可能にしています。
GIESEN (ギーセン)焙煎機の特徴的な機能
ここまでは普通の焙煎機と思えますが、具体的にどのような点が特徴的なのでしょうか?
- 内圧をコントロールできる。
- 火力の与え方
- 全自動機能
これらの機能が今までの焙煎機にない、超革新的と言われる理由でもあります。
順番に解説します。
内圧をコントロールできる。
排気量を変えることで、内部の圧力をコントロールできる。
・排気量を多くすると、圧力が落ちて温度が上がりにくくなる。
・排気量をを少なくすると、圧力があがり温度も上がりやすくなる。
これをパネルで操作できるのは大きなメリットですし、再現性も高いです。
数値で細かく調整できることが、細かい味づくりを可能にしています。
ドラムの回転速度
ドラムの回転速度を変えることができます。
ドラムの回転数を変えることがどのような結果につながるのかというと、
回転数を上げるとより撹拌され、より熱風式に近い味わいになる。
近年、浅煎りコーヒーで有名なお店は完全熱風式のLoring(ローリング)というアメリカ製の焙煎機を使用してます。
これに近い味わいになるのではないか、ということです。
全自動焙煎機能
GIESENは過去のデータをもとに全自動で焙煎ができます。
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焙煎機を使用したコーヒー豆の焙煎では、このような排気温度・豆の温度・温度上昇率をうかがいながら焙煎をしていきます。
同じ味に焙煎をするのには、同じ曲線をたどっていく必要があります。これが焙煎の難しさ、面白さの一つです。
GIESENは過去に焙煎した記録をもとに、まったく同じ焙煎を全自動で焙煎可能にしています。
【参考動画】
(岩崎泰三 -Coffee Journalist Taizo Iwasaki -さんより動画をお借りしております。)
GIESEN (ギーセン)焙煎機を使っているお店
実際にGIESENを使用しているお店で、私が試してみて印象的だったお店をご紹介いたします。
LEAVES COFFEE ROASTERS
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LEAVES COFFEE ROASTERSは東京・蔵前にあるロースタリーです。
「町のロースタリーから世界へ」
(LEAVES COFFEE ROASTERS HPより抜粋)
近年までは別の焙煎機(1950年式オールドプロバット)を使用していましたが、あらたにGIESENを導入しました。
インスタグラムのストーリーにて、GIESENを導入した経緯については「本気で世界をめざすため」と回答していました。
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販売されている豆はすべて高品質かつ、普通では提供されないライトローストに仕上げており、豆本来の香りがよくわかるフレッシュすぎるコーヒーが楽しめます。
【店舗情報】2021年5月17日現在
住所:〒130-0004 東京都墨田区本所1-8-8
営業日:土日月10:00~17:00
Chouette torréfacteur laboratoire
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こちらは東京・豪徳寺のお店。
店主さんは三ツ星を獲得したフレンチ料理でシェフを務めていた経歴があります。
独自の「低温焙煎」でコーヒー豆本来の味を最大限に引き出す焙煎をしています。
一度購入して飲んでみましたが、どれもコーヒーとは思えないフルーツジュースのような印象でした。
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豆本来の味がなくならずに強調されているように感じました。
低温焙煎の技術はGIESENがと絶妙に相性が良いのかもしれません。
【店舗情報】2021年5月17日現在住所:〒156-0051 東京都世田谷区宮坂1-39-11
営業日:12:00~19:30、土日祝7:30〜18:30
定休日:火曜日
SKYBLUE COFFEE ROASTERS
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最後は北海道・札幌市のSKYBLUE COFFEE ROASTERSです。
「スカイブルーコーヒーとは、コーヒーが嫌いだった僕が、日々、成長研究と鍛錬を積み重ねた焙煎によって作り上げた、 飲んだ人に感動を与えるようなクリーンな味わいのコーヒー。
飲んだ後に空色=スカイブルーのような爽やかな味わいをお楽しみ下さい。」
(SKYBLUE COFFEE ROASTERSS HPより抜粋)
オーナーさん自身がコーヒー嫌いでもあったため、苦手な方でも飲めるコーヒーを焙煎しています。
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浅煎りコーヒーはシャープな酸味が特徴で、これも苦手な方が多いはずです。
私も浅煎りの酸味はとても苦手でしたが、こちらのコーヒーは浅煎りなのにも関わらずまったく嫌な酸味もなく、一方でジューシーさが極めて強いコーヒーだった印象です。
【店舗情報】2021年5月17日現在
住所:〒003-0029 北海道札幌市白石区平和通16丁目北5−20
営業日:平日10-18/金10-16 18-21
土11-18/ 日祝11-17/L.O〜30分前/togo〜15分前
その他のGIESENを使用しているお店について
ONLY ROASTERというサイトにて確認ができるので、興味がある方は必ず確認しましょう。
>> ONLY ROASTER <<
まとめ
GIESEN焙煎機は、他のメーカーと比べても特有な機能で溢れています。
- 内圧をコントロールできる。
- 火力の与え方
- 全自動機能
これらの特徴は他の焙煎機とは大きな違いです。細かく味の調整をしていくのには最適な焙煎機だといえます。
今回は以上です。