当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

ゲストハウス

ゲストハウスの経営が難しい5つの理由

Pocket

疑問
疑問
ゲストハウスの経営をしていみたいと思ってます。
毎日いろいろな人で溢れてすごく楽しそうですし、満室になれば結構稼げる。メリットが多くて悪くはないと思いますがどうでしょうか?

今回はこのような疑問に答えます。

 

私の経歴をお伝えします。

【職務歴】
・箱根のゲストハウス 1年
・長崎のゲストハウス 1か月
・静岡のゲストハウス 2019年10月~現在

 

 

ゲストハウスの開業はしたことはありません。

ゲストハウスのマネージャーとして働いた経験があり、
経営者と非常に近い距離で働き、ゲストハウスの経営の様子をしっかりと見てきました。

私はゲストハウスを経営したいという思いでゲストハウスへ転職をしました。

それまでは都心で働きつつ、ゲストハウス開業の準備をしていましたが、
さまざまな疑問がありました。

「どんな部屋がいいか?」
「価格帯はいくらにしようか?」
「実際は儲かるのかな?」
「どれだけ働くのだろう?」
「開業にいくら必要なのだろうか?」

など。

結局のところ働いてみないことにはわかりません。

今回はそのような疑問を持って
ゲストハウスに転職した私が現場でわかったことをベースに解説します。

*この記事を読んでいただければ、
ゲストハウスの経営の実態を理解できます。
また今後開業にするかどうかも判断できます。

 

note でもゲストハウスでの経験などを執筆しました◎

【ゲストハウスの開業をあきらめた理由を私の6年間を振り返りながら解説。【実話】】

 

それでは解説します。

 

ゲストハウスの経営は難しい5つの理由


ゲストハウスの経営は難しいな感じたのは
下記のような理由からです。

・集客
・繁忙期と閑散期
・収益が額が少ない
・宿泊という商品のリスク
・日本人相手の商売

順番に解説します。

理由1:集客

集客がなかなか難しいです。

・都市部や有名な観光地
→ 価格競争が起きています。
安くする、もしくはどこにも負けない強みがある。
そんな状態でなければ負けます。・地方
→ 交通の面で人がアクセスしずらいなど。いずれにしれも集客がとても難しいです。

誰にも負けない強みを見つけて効果的に発信できれば
集客は難しくはないのですが、
マーケティングのスキルが必要です。

ここがなかなか難しいです。

理由2:繁忙期と閑散期

繁忙期と閑散期の運営が難しいです。

繁忙期と閑散期があるということは
次のような難点を生み出します。

【繁忙期と閑散期の影響】
・スキルのあるスタッフを定着させることができない。
→ 繁忙期に採用しても閑散期に仕事がない。
→ 閑散期に給料を払う余裕がなくなる。
→ スタッフの採用が難しい。・閑散期で売り上げがなくても固定費がかかる。
→賃料や返済費など

繁忙期と閑散期のギャップを埋めることができれば、
この後の問題点の解消につながると思います。

いずれにしても繁忙期と閑散期の差から生まれる稼働率のギャップは
ゲストハウスの経営を難しくしています。

理由3:収益が額が少ない

ゲストハウスは収益額がとてもすくないようにも思えます。
ゲストハウスは安宿なのでホテルなどに比べれば収益は少ないです。

【具体的な数値】
・ゲストハウス
- 個室 ¥9000 2部屋
- ドミトリー ¥3000 10ベッド
- 稼働率50%
- 営業日30例えばこのようなゲストハウスがあったとして、
売り上げは
¥720,000*物件を改装してスタッフを雇って・・・・
となると損益分岐点はだいたい100万円くらいになります。

数字はかなり厳しいのが現状です。

稼働率に関しては
立地がよかったり、
話題性がない限りはなかなか50%超えるのは難しいです。

ゲストハウスの経営では収益の少なさがかなりネックになります。

理由4:宿泊という商品のリスク

宿泊商品にはリスクがあります。
例えば下記のようなものが挙げられます。

【宿泊商品のリスク】
・ノーショー
無断キャンセルで、大きな損失です。
・自然災害が大きく影響する。
基本的に宿泊者は遠方から来ますが、台風などでキャンセルになるケースもあります。

ゲストハウスの場合、
人が来て泊まらなければ売上はありません。

事前決済にすれば問題は解消されるようにも思えますが、
予約が減ったり、
手数料が高かったりと
それにも対価が伴います。

宿泊商品は販売の難しさがあります。

理由5:日本人相手の商売

日本人相手の商売は難しいです。
宿泊業でこれを感じたのは、
「口コミ」などの評価を受けて感じるようになりました。

【日本人の評価の仕方】
・3か8か
例えば10点満点のとき
日本人の評価はだいたいこのレンジに収まります。

*私が勤めているゲストハウスのクオリティが低いと思われるかもしれませんが、
今まで経験してきた宿泊施設すべてにおいて日本人の宿に対する評価はマックスで8割程度です。

一方で海外からの旅行者(インバウンド)は10点の評価を多くいただいてます。

ゲストハウスの経営は難しいがメリットも


ゲストハウスの経営は難しいとは言えその他には他にもメリットがあります。

・本当に楽しい。
・有能な人材が集まりやすい
・住み込みができる

メリット1:本当に楽しい。

まずゲストと交流することの楽しさがあります。
様々なバックグラウンドを持つゲストと交流することは
とても楽しいことです。

例えば私がゲストハウスで働いていて
下記のような店がとても楽しく感じました。

・仲良くなったお客さんとお酒を飲めること。
・思いつきで面白い試みができること。
・旅好きの人とから旅行の面白い話を聞けること。

このような展開がとても楽しくて
私はゲストハウスで働き続けています。

何よりも泊まりに来たお客さんと仲良くなって
何かが始まる瞬間がとても楽しいです。

メリット2:有能な人材が集まりやすい

強い志を持った人材が集まるのもメリットです。
私の経験では、ゲストハウスで働く人は
ゲストハウスを通して何か実現したい目標があります。

・将来はゲストハウスを経営したい人
・開業ワーキングホリデー目指している人
・留学を目指してる人
・まちづくりに興味がある人
・地方創生に興味がある人

これはあくまでも私の経験談ではありますが、
ほとんどのスタッフがゴールを掲げて働いています。

【ゴールもなく働いてる人はどうか?】
・そのような人は短期で職場を去っていきます。
収入が少なかったり、
仕事のほとんどが掃除だったりと、
ゴールがない人にとっては長く働くには難しい環境だからです。


結果として強い志を持った人が残っていきます。

メリット3:住み込みができる

経営しながらそこに住むこともできますね。

住んでしまえば下記のようなメリットがあります。

【経営者の住み込みのメリット】
・出勤時間0
・作業スペースとしても使える
・別途賃貸を借りる必要もない

職場とプライベートの境目が消えるデメリットはありますが、
経営者なら気にしないほうがいいです。

たぶん気にしてたらうまくいかないかと思います。
(それだけ必死で働きましょう。)

いずれにしてもメリットは大きいです。

ゲストハウスの経営が楽になる5つのヒント


では何をすればゲストハウス経営が楽になるのか。
3つのヒントを紹介します。

1:ブランディング
2:時期にブレがない価値提供
3:お部屋の販売方法の工夫

これらが鍵になります。

上手くできれば、、、と何度も思っています、

ヒント1:ターゲティング

ターゲティングが一番大事です。
獲得すべき客層が定まっていなければ宿泊者が定着しませんし、
口コミが大幅に下がります。

考えるべきことは下記のような点が大切です。

【私が働いている宿泊施設では】

ターゲティング:
都会での生活に疲れた人

そのため、リラックスできるような環境づくりをしています。

ターゲティングが決まっているので、
・SNSに投稿する内容
・アメニティのそろえ方
・レセプションのつくり

など様々な点において方向性が定まり、
口コミもそこそこ高い位置でキープで来ています。

【ターゲティングについて考えるべきこと】
・どんな人に来てほしいか。
これが一番大切な気がします。
どんな人がきてどんな滞在を楽しんでもらいたいか。
ここをしっかりと考え抜くことで
やるべきことが明確になります。

まず初めにどんな人に来てほしいかを考えましょう。

ヒント2:時期にブレがない価値提供

閑散期を限りなく減らすことも大切です。

閑散期がなくなれば、
年間通して売り上げを立てることが可能。
その結果スタッフも採用しやすく、定着もしやすいです。
そしてより現場を任せやすくなります。

どの宿泊施設もこれができたら経営はほぼ問題他ないかと思いますね。。。

【閑散期を埋めるヒント】

・閑散期にはどんな日常になるのかを把握して、
どんな価値があるのかを明確にする。

*例えば、
夏に盛り上がるビーチでは冬に人はいなくなります。
そんな冬のビーチにはどんな魅力があるのか?
だれがその空間を求めているのか?

このように閑散期でもなにかしら魅力は発掘できます。

閑散期でも安定して宿泊者を獲得できればいいのですが、
なかなか難しいのは間違いないです。

ただこれを克服して稼働率を底上げできれば
そんな苦労はないなって印象です。
毎日そう思ってます。

ヒント3:お部屋の販売方法の工夫

お部屋の販売の仕方がもっとも鍵になります。
販売の方法を変えれば閑散期であっても稼働は上がる可能性があります。

【どのように変えるか】
・貸し切り制度
一棟もしくは、相部屋すべての貸し切りなど。・デイユース
「一泊」ではなく「●●時間」単位での貸し出し・長期宿泊プラン
1週間、1か月で割引など。

・部屋の多用途での貸し出し
アートギャラリーの開催など

・チェックインとチェックアウトの時間を変える。
釣り人などは車中泊が以外に多い印象です。

なかなか難しいのは確かですが、
私の宿では融通を効かせて売り上げを伸ばしてます。

既存のルールに縛られずに
自由な販売の仕方がより多くの需要を取り込むことが可能です。

ゲストハウスの経営に役立つスキル


最後にどんなスキルを磨いておけばよいかを解説します。

・SNS運用スキル
・接客力
・論理的思考

私がゲストハウスの経営に携わるようになってから
上記のスキルがあればなと感じたシーンが多かった印象です。

順番に解説します。

スキル1:SNS運用スキル

SNS運用スキルはとても大切です。
最近では手軽にユーザーへ情報発信ができるからです。
だれでもできて当然の時代になっています。

InstagramにTwitterなど下記のスキルを磨いておきたかったですね。

【具体的なスキル】
・写真の撮り方
・写真の編集スキル
・心に刺さる文章力

また単に最近たべたラーメンを投稿するのではなく
・どんなユーザーにむけて
・どんな有益な情報を提供するのか

など

見る人を意識した投稿が大切ですね。

例えば私が働いている宿泊施設では
ターゲティングが
「都心部の生活に疲れた人」なのでSNSでは
・リラックスできる環境の写真、海や部屋
・ヒーリングスポットの紹介
などを投稿しています。

普段からSNS使っている方は、
ターゲティングも意識して投稿していきましょう。

スキル2:接客力

当然接客力こそ重要です。

口コミとリピーターの定着には欠かせない要素です。

【どのように磨いていくか】
・意図をくみ取ること
何事においても相手の意図はなんだろう?と考えることです。
意図がくみ取れるようになれば質の高い接客も可能です。日常会話でも
「なんでこういうことを言ったんだろう?」
「どうしてほしかったんだろう?」と考えてみましょう。

どんなビジネスでも人の印象が悪ければ利用したくはありません。
接客スキルを磨いていきましょう。

スキル3:論理的思考

論理的思考は大切です。
ゲストハウスの経営となるとやることがたくさん。
判断すべきことも多いです。

【論理的思考とは?】
・判断するときにしっかりとした理由を持つこと。
(私の中の定義です。)
簡単に言ってしまえばこういうことかなと思っています。

あやふやに判断しない!
しっかりと説明できる理由を持つ!

論理的思考については書籍が販売されるほど解説の余地がありますが、
私はそのように解釈しています。

若干社会人になって鍛えられたかなって思っています。
このスキルが少しばかり残っていたので今は何とかやれています。

まとめ



ゲストハウスの経営は難しいです。

どのビジネスでも同じですが、
やり方によっては強いゲストハウスを作ることができると思います。

もしゲストハウスの経営を経営したいのであれば
強い意志を持ってほしいです。

今回は以上です。

-ゲストハウス